帰化申請は、書面の審査だけではなく、面接による審査もおこなわれます。申請書類が受け付けられてから数ヶ月後に、法務局から面接の日程に関して連絡が入ります。必ず、帰化申請する本人が申請を受け付けた法務局で面接を受けます。
日本人と結婚している方に関しては、日本人の配偶者の方も面接に同席するよう求められる場合があります。
一体、どんなことを聞かれるのか気になりませんか?こちらの記事では、帰化の面接ではどんな質問がされるのか。面接の対策について解説します。
帰化の面接はすべて日本語でおこなわれます!
帰化の面接で聞かれることは?
帰化の面接では、申請書類に書かれていることの確認や、書面では分からない、より詳細な説明を求められたりします。申請者ごとの事情に応じて、質問の内容は変わりますが、おおむね次の5つのカテゴリーに分けることができます。
- 日本の居住歴や経歴について
- 仕事について
- 家族について
- 婚姻歴等の身分関係について
- 法令遵守状況
では、具体的にどのような質問をされるのかご説明します。
日本の居住歴や経歴について
あなたはどこの国の誰で、どのような理由で日本で暮らし、何をしてきたのかについて、これまでの生い立ちを確認されます。素直に、面倒くさがらずに、これまでの経緯を説明してください。
・出生地・来日した経緯・居住歴・職歴
仕事について
転職している場合は、転職理由など。
申請書類の内容と合っているか、在留資格に応じた活動ができているのか、生活の安定性等について問われます。
・現在の仕事について(会社名、業種、担当業務など)・職歴について・月収(年収)・職場環境について
家族について
申請書類の内容をもとに、親族の概要について確認されます。また、同居者の有無など。日本人の方と結婚されている方の場合は、出会ってから結婚に至った経緯等も質問されます。
・帰化することに関しての家族の賛否・日本にいる両親や兄弟姉妹の帰化状況・同居者等生活状況
婚姻歴等の身分関係について
婚姻歴、子供の人数等について、提出した資料に基づいた質問がされます。離婚歴がある場合はその経緯や詳細について。配偶者との出会いや結婚に至るまでの経緯など。
・婚姻歴・離婚歴・子供の人数
法令遵守状況
反社会的活動の有無や、納税状況、交通違反歴等、犯罪歴の確認のための質問です。
・各種税金の支払い状況・年金、健康保険料等の支払い状況・交通違反など犯罪歴の有無・銀行口座から不審な出入金がないか
会社を経営されている方は、会社として個人として、どちらの納税・支払い状況も確認されますので、帰化受付後も支払い漏れ等がないようにお気をつけください。
帰化面接がおこなわれる理由
- 申請書類に書かれていることが真実であるかの確認のため
- 書類だけでは分からない点について申請者本人に確認するため
- 日本人として暮らしていくために必要な日本語能力を備えているかの確認のため
帰化面接のポイント
- 提出した申請書類の内容を把握しておくこと
- 聞かれたことに素直に答えること
- 嘘はつかないこと
- 清潔な服装で臨みましょう
提出した申請書類の内容を把握しておくこと
申請書類の内容と異なった返答をしてしまうと、虚偽の申請をしたのかと疑われてしまいます。経歴など、自分でもあやふやな部分は前もって確認しておきましょう。
聞かれたことに素直に答えること
かなりプライバシーに踏み込んだ質問がされる場合もあります。初対面の人になぜ答えなければいけないのかと気分を害することもあるかもしれません。しかし、ここでの非協力的な態度は、審査上マイナスにしかなりません。聞かれたことには素直に答えるようにしましょう。
嘘はつかないこと
嘘はやめましょう。面接官は不審に感じた場合、同じ内容の質問を聞き方を変えて、何度も確認します。話の辻褄が合わない部分をさらに追及されるなど、状況が悪くなる可能性がありますので、素直に答えましょう。
昔のことを聞かれて「よく覚えていない」「忘れてしまった」そんな時は、そのことを伝えた上で質問に答えるといいでしょう。話す内容も大切ですが、受け答えの様子なども見られています。
清潔な服装で臨みましょう
スーツを着る必要はありませんが、身だしなみを整えて清潔感のある服装で面接に臨みましょう。
帰化の面接は、国籍法に定められた帰化の要件を備えているかどうかの審査のひとつです。通常、面接は1回となりますので、面接を終えればあとは結果が出るまでひたすら待つのみとなります。面接は帰化申請の最終関門!しっかりと心の準備をして臨みたいですね。
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